保育士を辞めて良かったこと
目次
この先も保育士を続ける?それとも辞める?
保育士を辞めて違う仕事に転職しようか、それともこのまま保育士を続けようか…。
仕事を辞めたいと思っている保育士さんの中には、今勤めている保育園を辞めたとして、その後また保育士を続けるかどうかで迷っている方もいるのではないでしょうか。
もし保育から離れてしまうとなると、せっかく保育士になったのにこれでいいのかなと躊躇う気持ちもありますよね。
でも一方で、もう保育士の仕事はやりたくない、もっと違う仕事がしてみたいという気持ちが芽生えてしまっている方も少なくないと思います。
そんな保育士を辞めようかどうしようか迷っているという方に向けて、保育士の仕事を辞めて良かったと思ったことについて元保育士の人達の意見を集めてみました。
保育士を辞めてよかったと思ったこと
自由な時間が増えた
保育士は残業や持ち帰りの仕事、休日にやることも多く、仕事が終わった後も休みの日も常に仕事のことが頭にある生活だったと思います。
しかし保育士を辞めて一般企業に就職した人からは、
「定時に帰れるのが嬉しい」
「仕事の後に彼氏や友達と遊ぶ時間が持てる」
など、自由な時間が増えてプライベートを充実させられることに喜びを感じる声が多くありました。
保育士をしていると仕事が終わらなくて約束をドタキャンしてしまうこともよくありましたよね。
そうなるのが嫌で休みの日じゃないと予定を入れられないという方もいたと思いますが、定時でしっかり帰れる仕事ならそんな心配はしなくて大丈夫です。
それに定時で上がれるなら仕事が終わってから習い事やヨガに通うことだってできるし、好きなドラマの時間にも間に合います。
そうやって自分の時間が持てることが保育士を辞めてよかった事として挙げる人は多かったです。
ストレスが軽減した
保育士の仕事はストレスがいっぱいです。
- 園児の命を預かっているという重圧
- 保護者からの厳しい目
- 女社会の辛さ
など、日々多くのストレスにさらされています。
そうした中、保育士から違う仕事に転職したらストレスが減ったという声は多くありました。どんな仕事にもストレスは付きものですが、それでも保育士よりはマシと感じる方が多いようです。
特に子供の怪我や事故防止のため常に気を張っていなくちゃいけないというのは保育士ならではの大きなストレスとなりますから、この緊張から解放されるのは大きいですね。
また人間関係に悩む保育士さんも非常に多いので、
「嫌な園長や同僚保育士と離れられてスッキリ!」
「女ばかりの職場から離れられて良かった」
といった声もたくさんありました。
楽に働けるようになった
保育士はこなさなくてはいけない仕事量が多いので、たとえ残業がない日だって勤務中は常に忙しく慌ただしいですよね。
子供を追っかけて走り回るし、隙を見て月案やおたよりの作成、連絡帳の記入などを行わなくてはいけないし、そしてその間も子供達が怪我をしないか常に気を張っていなくてはいけません。
同じ時間働くにしても、仕事内容によってその密度は全然違いますよね。基本座りっぱなしで業務量も多くない仕事と、ずっと立ちっぱなしで常に動き回る仕事では、少なくとも身体的な疲労度は全然違うと思います。
保育士は身体的にも精神的にも負担の大きい仕事ですから、異業種に転職した保育士さんからは
「保育士の仕事よりずっと楽だと感じた」
という声が多くありました。
もちろん仕事内容にもよりますし、楽と言っても無責任に働けるという意味ではないですが、それでも保育士時代に比べると穏やかに働けると感じる方は多いようです。
給料がアップした
保育士から違う業界に転職したことで給料が上がったという人は少なくないようです。
「給料が上がって貯金できるようになった」
「ボーナスがいっぱいもらえてうれしい」
といった喜びの声もありました。
保育士より給料が高い仕事はたくさんありますから、転職する際は年収アップも期待できますね。転職先によっては年収1.5倍、2倍も十分実現可能でしょう。
ただ、20代前半のうちはそこまで大幅な年収アップは期待できないかもしれません。保育士はほとんど昇給しないのが問題なのであって、初任給自体は他とそう変わらないからです。
転職による給料アップをより感じられるのは、20歳~23歳くらいの新米保育士よりも、20代後半以降の中堅・ベテラン保育士ではないでしょうか。
保育以外の世界を知ることができた
保育系の学校を出てそのまま新卒で保育園に就職した保育士さんは、保育園以外の世界を知りません。
保育園というのは外部から切り離された閉鎖的な空間であり、そこには独自の世界が広がっています。しかし保育園の中の世界しか知らない保育士さんは、それが普通で社会のすべてだと思い込んでしまいます。
また保育は商売ではないので、一般企業で働くのとは仕事に対する考え方や働く姿勢が根本的に違います。どちらが良い悪いではなく別物なんです。
ですから保育士として働いている間はなかなか気付かないかもしれませんが、保育士には世間知らずというか、世間ズレしている人が結構多いんです。
そうしたこともあり、一般企業に転職した保育士さんからは
「外の世界を知ることができた」
「視野が広がった」
という意見が多数見られました。
また仕事によっては、
「自分の頑張りが給料に反映されるのが嬉しい」
「自分のアイディアが形になっていくのは楽しい」
などの声もあり、保育士では味わえない喜びややりがいを感じている方も多いようです。
保育士からの異業種転職で一番のメリットは?
保育士を辞めて良かったと言う人の声をまとめると、全体的にはやはり待遇面が改善されて嬉しいという意見が非常に多いですね。
「土日祝休み、サービス残業なし、それでいて給料は良いという、以前とは比べ物にならないくらい好条件」といったように、保育士に比べて条件の良い会社に転職できた人からの喜びの声が多く見受けられました。
こうした声が多いということは、それだけ保育士の待遇が良くないという事の表れでもあるんでしょうね。
人間関係については「新しい職場は良い人ばかり!」という意見よりは、「ドロドロした人間関係から抜け出せてスッキリ」といったような安堵の声の方が多かったように思います。
職場の人間関係は会社ごとにまるで異なりますし、転職したからといって良い環境であるとは限りません。ただ、女性が多い保育士に比べると過ごしやすいようで、「新しい職場は良い意味でドライ」という声もありましたね。
そして仕事内容に関しては、「保育士に比べてすごく楽!」という声が多く、事務職に転職した人からは「給料はあまり変わらないけど気楽に働けて良い」という意見もありました。
しかしその一方で、「お別れした子供達のことが気になる」「保育の現場から離れて自分が子供好きなことを再認識した」という意見もたくさんありました。
やはり子供が好きだから保育士になったという人ばかりですから、子供達に対しての心残りはあるという保育士さんも多いようですね。
保育士を続けるか辞めるか、自分にとって最良の答えを見つけよう
保育士を続けようか辞めようか迷っている方は、実際に保育士を辞めて違う仕事に転職した人の声はとても参考になったのではないでしょうか。
少なくとも世の中には「保育士を辞めてよかった」と思っている元保育士さん達も大勢いるということが分かったと思います。
待遇を取るかやりがいを取るかということもあるかもしれませんが、保育士を辞めるか続けるか、自分にとって一番最良なのはどちらなのかをしっかりと考えてみましょう。