保育士 辞めたい 3年目
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働き始めて3年目で保育士を辞めたい方へ
保育士になって3年目ともなると、保育士の仕事もだいぶ板についてきた頃でしょう。
色々と任される仕事も増え、後輩に指導する機会も増え、新人気分はすっかり消えたと思います。そしてこれまでとは違って周りを見渡す余裕もでき、改めて自分の今後について考える機会が増える頃でもありますね。
そんな時期だからこそ、
「このまま保育士の仕事を続けてもいいんだろうか」
「もっと別の道があるんじゃないか」
といった事で悩み、退職を考える保育士さんも少なくないのではないでしょうか。
そこで今回は、保育士3年目での退職・転職について考えてみたいと思います。
保育士3年目で辞めたくなる理由
保育士3年目の人は、どんな理由で仕事を辞めたくなるのでしょうか。
大卒の友人と比べてしまう
大卒の友達が普通の会社に就職して働いてるのを見ると羨ましくなる。
給料は結構もらってるみたいだし、仕事帰りに遊びに行ったりもできるみたいだし…。
私はどうしてこんな低い給料でここまでこき使われているんだろう。
2年制の専門学校や短大を出て20歳で就職した保育士の場合、3年目というと22歳~23歳になります。これは4年制の大学を卒業した人が新卒で就職する年齢ですね。
これまでは大学に通う友人より一足先に社会人になって働いている立場でしたが、3年目からはいよいよ大卒の人達も新社会人としてスタートを切り、みんな同じフィールドに立つことになります。
しかし保育士3年目の人は大卒の人達より2年も長くキャリアがあるにも関わらず、初任給ですでに抜かれるということも珍しくないんですよね。
まだ社会人1年目なのに自分より給料が良いなんて、何だか安い給料で忙しく働く保育士が虚しく感じてしまうかもしれません。
特に同じ保育士なのに大卒と専門卒で初任給に大きな差がある保育園の場合、自分の方が先輩で仕事もできるのに新人の方が給料が良いなんてことが発覚したら、一気にやる気がなくなってしまうのではないでしょうか。
将来が不安になる
給料は全然上がらないし、ギリギリの人数で回してるから毎日へとへとになるくらい忙しい。
この先もずっとこんな感じだと正直キツイなぁ。
保育士はつぶしのきかない仕事だし、転職するなら早い方がいいのかな…。
保育士の待遇は現時点では決して良いとは言えませんよね。今後の待遇改善に期待したいところですが、残念ながら確実に良くなるかどうかはわかりません。
今は若いから多少給料が低くても体力的にハードでも何とかやっていけるけど、これがこの先10年も20年も変わらず続くとしたら…。そう思うと将来が不安になってくる保育士さんが多いようです。
働き始めて3年目にもなると、今だけじゃなくて未来にも意識が向くようになります。そうなった時にふと不安になるのかもしれませんね。
さらに将来性といえば少子化の問題もありますね。今は保育士不足で職の心配はなくても、今後少子化が進めば保育士のニーズは下がるかもしれない…と漠然とした不安をお持ちの保育士さんもいるでしょう。
そうした点でもキャリアチェンジを考えるようになるのかもしれません。
園の方針が合わない
自分はもっと外で遊んだりのびのびとした保育が理想なのに、今働いている園は勉強に力を入れていて体を使った遊びはほとんどしない。
園の方針だから従うしかないけど、理想との違いにずっとモヤモヤ、ストレスが溜まる…。
これはある程度保育士経験を積んだからこそ生まれる悩みですね。
保育士にはそれぞれ自分の理想とする保育の形があります。最初のうちは仕事を覚えるので精一杯なのでそこまで考える余裕はありませんが、仕事に慣れてくるとそうした所が気になってきます。
保育の方針は保育園ごとに異なります。特に私立保育園の場合、強い特色を持った個性的な園も結構ありますよね。創作物に異常に力を入れる園、常に裸足で生活させる園、安全な食にこだわる園など。
それが自分の理想や考えと一致していればいいのですが、そうでない場合は働くのが苦痛になってきます。
婚活・結婚と仕事を両立できない
そろそろ婚活を始めたいのに、仕事が忙しいせいで婚活に専念できない!
それに結婚後の事を考えても、この仕事は家庭と両立できるとは思えない…。
23歳前後といえばそろそろ結婚を意識し始める人も出てくる年頃ですよね。
しかし保育士の場合、急な残業もしょっちゅうなので仕事の後に予定を入れてもドタキャンせざるを得ない事も結構あるし、時期によっては全く出掛ける余裕がないほど忙しい事もあります。
保護者のお迎えが遅れた時や行事の準備で忙しい時に「これから婚活パーティーあるので帰ります」とは言えないですよね。
本気で婚活に専念したいならやっぱり一般事務のように定時で上がれる・土日休みの仕事の方が向いてますから、保育士をしながら婚活するのは難しいということで退職をお考えの方もいるかもしれません。
また、もう相手はいて近々結婚を考えているという場合も、この先子供が出来たときに育児と両立しながら働くのは無理ということで、今のうちから結婚後も働きやすい仕事に転職する人もいますね。
この仕事は自分には向いていないと思った
3年近く働いてみたけど、結局自分には保育士の仕事は向いてないと思う。
我慢して3年続けたし、もういい加減転職してもいいよね?
1年目、2年目ではまだ判断が付かなくても、3年目にして「やっぱり向いてない」と判断して年度末で転職を決意する人もいるでしょう。
どんな仕事もまずは3年続けてみなさい、とよく言われますよね。だから本当はもっと早く辞めたかったのに我慢して続けていたという保育士さんも少なくないと思います。
これまでとは違う不満があふれ出す保育士3年目
新人時代は目の前の仕事だけでいっぱいいっぱいですから、とにかく毎日を無事終えることしか考える余裕がありません。
2年目は仕事にはだいぶ慣れてくるけど、クラスを持ったり新しい仕事も増え、1年目とはまた違った忙しさや大変さも感じるようになります。
そして3年目はというと、仕事にはすっかり慣れて保育士の仕事に対する理解もだいぶ深まった頃だと思います。3年働いてみて初めて分かることもありますよね。
ただ仕事に慣れて余裕が出来た分、自分の考えとは合わない園の方針が目に付くようになったり、また仕事内容以外の給料や待遇への不満なども気になりだすようになります。
さらにはこの先のことを考える余裕も出てきて、10年後の自分についても考える機会が増えてきますね。そうした将来のビジョンを考えた時に「本当にこのままで大丈夫だろうか」という不安が生まれるようになるのもこの時期でしょう。
3年続けた上で仕事を辞めたいという人は、仕事が嫌で仕方がないというよりは、待遇面や将来性といったところへの不満が原因のことが多いのではないかと思います。
保育士3年目で転職しても大丈夫?
保育士の仕事を辞めるタイミングとして、3年というのは妥当だと思います。ただし3年目の途中で辞めてしまうと勤務年数3年には満たないので、年度途中で辞めるリスクを考えても年度末までは続けた方が良いですね。
どんな仕事も3年は続けた方が良いと言われます。中には最初から3年を目標にして3年経ったら転職する事を決めていた保育士さんもいるかもしれません。
3年経てば転職活動する際にも経験者として評価してもらえるようになりますから、同じ保育士に転職するなら経験者として有利に転職できるようになるし、異業種転職の際も保育士経験が役に立つかは別としても「3年同じところで勤め上げた社会人」としての評価はしてくれるでしょう。
ということで、3年以上働いたのであれば転職しても問題ないと思います。それに、むしろあまり長く続けすぎて転職のタイミングが遅くなってしまうのも問題です。
同じ業界内で転職するなら問題ないのですが、異業種に転職する場合は未経験での転職になりますから、あまり遅いと転職しづらくなってしまいます。
未経験転職は若い方が有利です。20代のうちが勝負で、それもなるべくなら20代前半の方が転職しやすいです。25歳を過ぎると徐々に難しくなってきて、28歳、29歳になる頃にはかなり厳しい状況になります。
20歳で就職して3年経ってからの転職ならまだ23歳。最も未経験就職しやすい年齢ですね。しかも大卒で新卒で就職した会社をすぐに辞めた第二新卒の23歳と違い、社会人経験がきちんと3年ある23歳です。
そう考えると、保育士3年目は転職のベストタイミングと言えるのかもしれません。
保育士歴3年以上で異業種へ転職する
保育士歴は3年以上あったとしても、保育士とは関係ない異業種・異業界へ転職するなら未経験の扱いになります。
未経験での転職は経験者転職に比べて難しいですが、未経験可の中途求人を探せば未経験でも正社員就職はできますから、転職活動の際は未経験OK・未経験歓迎といった求人を探してみましょう。
保育士3年目(3年以上)で異業種転職する場合には、
などの未経験求人が豊富な就職支援サービスを活用するのがおすすめです。
これらは既卒・第二新卒・フリーターに特化した就職支援サービスで、主に20代が対象となっています。
先ほども言ったとおり未経験の転職は若い世代が有利で30代になると難しくなってくるので、未経験求人に特化したサービスの大半は20代限定となっています。
扱う求人は未経験歓迎・未経験OKの求人が主なので、こうした就職支援サービスなら保育士経験しかない人でも応募できる求人が豊富に見つかり、さらには就職成功率も自分一人で転職活動するよりもアップするんです。
それは扱う求人が未経験OKの企業のものばかりだからという理由だけではなく、
- カウンセリング
- 履歴書の添削
- 面接対策
などの就活サポートを受けられるようになるからです。一人で就活するよりプロのサポートを受けた方が受かりやすくなるし、たとえ失敗しても次につなげられますよね。
それに企業の詳しい情報も持っているので利用することで求人票だけでは得ることのできない情報も入手でき、仕事選びで失敗しにくくなるというメリットもあります。
登録・利用ともに無料なので、ぜひ利用してみてはいかがでしょうか。在職中も登録可能なので、退職日より前から転職先を探すこともできますよ。